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BIOSPHERE / Substrata
Substrata
Substrata

アンビエントシーンはいまや飽和しているといっても過言ではないだろう。従来の特徴である自然音(特に水の音や鳥の鳴き声etc)をふんだんに取り入れたり、単純なドローンを延々と流すのでは、リスナーは物足りなくなってきたのだ。

むしろ、それ以外のところで和むことできるような発展性や応用性のある作品が求められている。

今回紹介するのはアンビエントやエレクトロニカの世界で高い支持を誇るアーティストがBIOSPHEREが作り上げた傑作だ。
上記の自然音やドローンを単純に取り入れただけのアンビエントや、心地よいシンセの音色を前面に押し出したニューエイジでもない。

目がくらむような極寒の地を思わせるミニマルな音構成。メロディというメロディがあるわけでないが、冷え冷えとしたその音世界が逆に独特のアンビエント感をかもし出させる。それはベタな楽曲では決してない、オリジナリティ溢れるものである。

アンビエントやエレクトロニカにはその楽曲の性質から昨今では日本の「禅」に近い思想を求める人々が多くなっている。それは創り手も同様でニューヨークのレーベル12Kの主宰が「mujo」(無常)という名でCDをリリースしたこともあるくらいで一つの大きな潮流と言える。
この潮流の発端となっているのは、さきほどのアンビエントに求めるリスナーの欲求の変化が引き金になっているとみられる。従来のいわゆるアンビエントの音が飽きられた結果、これまで求められた"ゆるい""和む"に対する考え方が変わってきたのだ。

分かりやすい和みの音楽ではなく、派手さは極力廃し、構成音の数も少なく、ボリュームの小さい音と音の合間に感じるわびさび的なもの・・・誤解を恐れずいうとそういったれを「禅」的なものとした場合、そういった音の裏側になにか感じることで自分の感性を確認する。それを通じて「和む」「癒される」という新しい形がここに生まれてきた。

禅的なものを求める・・これは昨今のインテリアやファッションシーンにおいての「ZENスタイル」の世界的広がりもあってかその思想が少なからず普及したのもあると思われる。このスタイルの特徴の一つは、擬似的な自然、人工的な自然---たとえば緑色の模様をもったタペストリーであったり、土を思わせる茶色のクッションだったり--に対しても和みや癒しを感じるという、新しい人間の思考回路に訴えるところにある。

現在のアンビエントに求められているのもそういったものと同じ可能性が高い。BIOSPHEREのこの作品はその新しい聴き方に対応した音楽だ。いや、「してしまった」と言っていいだろう。

この作品はそういったことが世の中に表立って出てきた時代にリリースされたからではないからだ。いわば偶発的に今の時代のニーズにあった作品になったといえる。

これほどの完成度の高い作品を他のアーティストは作ることができるだろうか?行き詰まったシーンを突破する人間が出てくることを期待して、今回の評を終えたい。
| ポストクラブミュージック/海外 | 17:40 | comments(0) | trackbacks(0) |